頸椎捻挫・頸部捻挫について
2025年10月31日
頸椎捻挫・頸部捻挫について
交通事故で最も多く見られるケガのひとつが「頸椎捻挫(けいついねんざ)」や「頸部捻挫(けいぶねんざ)」です。
一般的には「むち打ち症」と呼ばれることが多く、追突事故や急停車などで首に強い衝撃が加わることで発生します。
症状は首の痛みや可動域の制限だけでなく、頭痛、めまい、肩や腕のしびれなど全身に広がることもあり、放置すると慢性化する恐れもあります。
事故直後は痛みを感じにくく数日後に症状が出る場合もあるため、早期の受診と継続的な治療が重要です。本記事では「頸部の捻挫の基礎知識」「頸椎捻挫と頸部捻挫の違い」「事故後に注意すること」「整骨院でできる治療内容」など、交通事故に伴う首のケガに関して詳しく解説し、安心して回復に向かうためのポイントをお伝えします。
頸部(くび)の捻挫について
頸部の捻挫とは、首周囲の筋肉や靭帯、関節包などの骨周辺の組織である軟部組織が強い外力によって伸ばされたり損傷したりする状態を指します。交通事故では特に追突事故に多く、車の衝撃で頭部が前後に大きく振られる「むち打ち運動」によって発生します。
主な症状は首の痛み、動かしにくさ、肩こり感、後頭部の重だるさなどです。これらは事故直後よりも翌日以降に強く現れることが多く、軽症だと自己判断して放置してしまうケースが見られます。しかし放置すると筋肉の炎症が慢性化し、日常生活に支障をきたすほどの痛みや頭痛が続く場合もあります。
頸部捻挫はレントゲンやMRIでは異常が見つかりにくいため、医師の診断と患者本人の自覚症状が重要になります。さらに、症状の程度によって治療方針も異なるため、適切な受診と継続的な通院が必要です。
頸椎捻挫と頸部捻挫の違い
「頸椎捻挫」と「頸部捻挫」は似た言葉ですが、意味には微妙な違いがあります。頸椎とは首の骨(頸椎)そのものを指し、頸椎捻挫とはその周囲にある靭帯や関節に損傷が生じた状態です。一方で頸部捻挫は、首全体の筋肉や軟部組織を含んだより広い範囲の損傷を指すことが多いです。
一般的に「むち打ち症」と呼ばれるのは頸部捻挫のことを指すことが多く、診断書などでは「頸椎捻挫」と記載されるケースが多い傾向にあります。どちらも症状や治療法は似ていますが、損傷部位の特定や程度の違いが診断名に反映されているといえるでしょう。
この違いを理解しておくことは、治療や保険請求の際にも役立ちます。例えば診断書に「頸椎捻挫」と記載されていれば、事故による外力で首に損傷があったことを医学的に証明できます。補償や慰謝料請求に必要な書類でもあるため、診断名を正しく把握しておくことが重要です。
事故後に注意すること
交通事故後、頸部に痛みを感じない場合でも油断は禁物です。むち打ち症は事故直後には症状が出にくく、数時間から数日後に痛みやしびれが出るケースが多くあります。そのため事故後は必ず医療機関を受診し、診断書をもらっておくことが重要です。
また、症状が軽いと自己判断で治療を中断してしまう人もいますが、これは後遺症のリスクを高めます。頸部捻挫は治療を継続することで回復が期待できるケガであり、適切なリハビリを行わないと慢性的な肩こりや頭痛、痛みや怠さからくる集中力の低下を引き起こすこともあります。
さらに、事故後は精神的なストレスや不安から自律神経の乱れが生じ、めまいや耳鳴りといった二次的な症状が現れることもあります。体の不調だけでなく、気分の落ち込みや睡眠障害にも注意が必要です。
事故後に大切なのは「症状がなくても必ず受診」「治療は途中でやめない」「心身の小さな変化も見逃さない」という3点です。
整骨院でできる治療内容
整骨院では、交通事故による頸椎捻挫や頸部捻挫に対し、手技療法や電気治療などをを用いて症状を改善していきます。炎症や強い痛みがある場合にはアイシングや固定で安静を図り、症状が落ち着いてきたら温熱やマッサージで血流を促し、筋肉の緊張を和らげます。
また、可動域を改善するストレッチやリハビリも行い、再発を防ぐ体づくりをサポートします。整骨院は医師に診断してもらうことで、自賠責保険を使った治療が可能です。そのため治療費の自己負担なく通院できる点も大きな利点です。
さらに、整骨院では施術だけでなく、保険会社とのやり取りや必要書類の作成についてもアドバイスすることができます。
事故後は治療に加えて事務手続きも負担になるため、整骨院を活用することで身体的にも精神的にも安心できるでしょう。
むち打ち症に伴う症状と日常生活への影響
頸椎捻挫・頸部捻挫は単なる首の痛みだけにとどまりません。肩や背中の張り、頭痛、吐き気、めまい、腕のしびれなど、症状は多岐にわたり日常生活に大きな影響を与えます。
例えば、デスクワーク中に首の痛みが強く集中力が続かない、家事の最中に頭痛が起こり休まざるを得ないといった支障が出ることもあります。症状が長引けば睡眠の質が低下し、疲労感や気分の落ち込みにつながることもあります。
このようにむち打ち症は「見た目では分かりにくいが生活の質を大きく低下させるケガ」といえます。だからこそ、早期の治療と根気強いリハビリが欠かせません。
保険を利用した治療と補償について
交通事故による頸椎捻挫は、自賠責保険や任意保険を利用することで、治療費・交通費・休業損害・慰謝料などの補償を受けられます。特に自賠責保険は、加害者側の過失が大きい場合でも、同乗者や被害者に対してはしっかりと適用されます。
また、通院日数や治療期間が慰謝料算定に直結するため、症状が続いている間は治療を継続することが大切です。自己判断で通院をやめてしまうと、補償額が減ってしまう可能性があります。
整骨院での施術も自賠責保険の対象となるため、金銭的な負担を気にせずに治療を受けることができます。事故後の体調管理だけでなく、保険制度を正しく理解して活用することが、早期回復と安心につながります。
ろっぽんぎ整骨院でのサポート
ろっぽんぎ整骨院では、交通事故による頸椎捻挫や頸部捻挫の患者様に対し、症状に合わせた施術を行っています。手技療法や電気治療、温熱療法に加え、再発を防ぐためのストレッチ指導や生活習慣のアドバイスも行い、患者様が安心して日常生活に戻れるよう支援しています。
また、保険会社への対応など、事故後の大変な手続きについてもアドバイスさせていただいています。
治療と同時に事務的な不安を解消できる体制を整えているため、初めて交通事故に遭われた方でも安心して通院していただけます。
症状が軽いからといって放置してしまうと後遺症に発展する可能性もあるため、少しでも違和感を覚えたら早めにご相談ください。当院は患者様一人ひとりに寄り添い、根本改善を目指した施術を提供しています。







