整形外科と接骨院の選び方

2025年11月13日

整形外科と接骨院の選び方で迷う人が多い理由

そもそも整形外科と接骨院の役割の違いとは

多くの方が「整形外科と接骨院の違いがよく分からない」と感じています。確かに両者は、骨や筋肉、関節の痛みやケガを対象にしているため混同されがちです。ですが、実際にはその役割や治療法に大きな違いがあります。整形外科は医師が診療を行う医療機関であり、レントゲン検査や薬の処方、手術といった医学的アプローチを用いて治療します。一方、接骨院(柔道整復師が在籍)は、手技や電気治療などを中心に自然治癒力を高める施術を行います。そのため、同じ「腰痛」でも整形外科では投薬やリハビリが中心になり、接骨院では筋肉の緊張を和らげる手技療法が中心になるのです。つまり、「医療か」「手技療法か」という大きな違いを理解することが、選び方の第一歩となります。

似ているようで違う「治療の対象」と「目的」

整形外科と接骨院では、対応できる症状の範囲治療の目的も異なります。整形外科は、骨折や脱臼といった外傷、慢性の腰痛、リウマチや椎間板ヘルニアなど幅広い病気を対象とします。一方、接骨院はスポーツや日常生活で起こるケガ(捻挫・打撲・肉離れなど)や、慢性的な肩こりや腰痛などを中心に施術を行います。また整形外科では「原因を特定し、医学的に治す」ことを目的とするのに対し、接骨院では「体のバランスを整え、自然治癒力を高める」ことが目的です。症状の原因がケガ以外の内容で不調を感じる場合など、明確に医療行為が必要な場合は整形外科、根本改善やケア、急なケガの施術をしたい場合は接骨院、という使い分けが適切です。

 

整骨院と整形外科、どちらに行けばいいの?

症状が出たときに「整形外科と整骨院のどちらに行けばよいのか」迷われる方は少なくありません。実際には、選び方によって費用や通院の仕方に違いが生じることもあります。

骨折や脱臼の場合の流れ

骨折や脱臼の疑いがある場合、整骨院では適切に整形外科をご紹介し、検査や処置を受けていただいた上で、その後のリハビリや通院を整骨院で併用いただくことも可能です。
整骨院からの紹介であれば、スムーズに検査からリハビリまで移行できるケースも多くあります。

整骨院で対応できる症状

整骨院では、肩や腰の痛み、関節の違和感、スポーツや日常生活でのケガなど、幅広い症状に対して施術を行っています。
整形外科と整骨院にはそれぞれ得意分野があり、保険適用の有無によって自己負担額も変わるため、症状に合わせて使い分けることが大切です。

整形外科と整骨院の併用も可能

迷ったときには、まず整形外科で検査を受け、その後に整骨院で施術を受けるといった併用も有効な方法です。当院でも整形外科と連携しながら、ご来院いただいた方に適した通院先のご案内を行っています。

ただし、整形外科の中には整骨院でのリハビリを認めていない場合もあります。そのため、先に整骨院へご相談いただくと、スムーズに手続きが進むケースもあります。 不安な方はお気軽にご相談ください。

整形外科を選ぶべきケース

レントゲンやMRIなどの検査が必要な場合

整形外科を選ぶべき大きな理由のひとつは、画像診断ができるという点です。レントゲンやMRI、CTといった検査によって、骨や関節、靭帯の状態を詳しく調べることができます。例えば「腰痛」の場合でも、単なる筋肉疲労なのか、椎間板ヘルニアや圧迫骨折など重大な疾患なのかを見極める必要があります。接骨院ではこのような検査は行えませんので、まずは整形外科で原因を正確に把握することが大切です。そのうえで必要な治療を受け、並行して接骨院でリハビリや体のメンテナンスを行うという選び方もおすすめです。

骨折・脱臼・靭帯損傷など重度のケガ

交通事故や転倒、スポーツ中の強い衝突などで、骨折や脱臼が疑われるような大きなケガをした場合、まずは正確な状態を把握することが大切です。整骨院では、こうした重度のケガの際にも、症状の確認や応急的なサポートを行い、必要に応じて整形外科への受診をご案内しています。

骨折や脱臼などの場合には、整形外科での検査や固定、場合によっては手術が必要となるケースもありますが、整骨院にお越しいただいた段階でその可能性を見極め、適切な医療機関をご紹介することで、受診までの流れをスムーズに進めることができます。整形外科での処置が完了した後は、リハビリや回復のためのケアを整骨院で継続することも可能です。

このように、整骨院と整形外科にはそれぞれの役割があります。重度のケガであっても、まず整骨院にご相談いただくことで、症状の状態に応じた適切な対応や、必要に応じた整形外科への紹介を受けることができ、無駄のない通院が可能になります。

ただし、整骨院でリハビリをしようと思った場合、医師の許可が必要になるので、整形外科での検査や処置を受けた後に、必ず「整骨院でリハビリを受けてもよいか」確認するようにしましょう。 書面でなく口頭での確認でも問題ありません。

当院では、整形外科と連携しながら、骨折・脱臼などのケガ後のリハビリや日常生活への復帰をサポートしています。大きなケガをされた場合でも、まずはお気軽にご相談ください。

慢性的な腰痛・関節痛に対する投薬や手術が必要な場合

腰痛や膝の痛みなどが長引く場合、整形外科では薬の処方や注射、必要に応じて手術といった医学的アプローチを行います。特に関節リウマチや椎間板ヘルニアなどは、接骨院の施術だけでは改善が難しいケースも多いです。整形外科で医学的な治療を受けることで、痛みを和らげ日常生活に支障が出ないようにすることができます。その後、筋肉の柔軟性や体のバランスを整える目的で接骨院に通うと、より効果的に改善が期待できます。

接骨院を選ぶべきケース

スポーツによるケガや軽度の捻挫・打撲

スポーツ中の軽いケガや日常生活でのちょっとした転倒による捻挫・打撲・肉離れは、接骨院が得意とする分野です。接骨院では手技療法を中心に、患部の腫れを抑えたり血流を促進したりする施術を行います。スポーツ選手の場合、パフォーマンスの低下を防ぐためにも早期に対応することが大切です。整形外科で「骨に異常がない」と診断された場合、その後のリハビリや再発予防を目的に接骨院へ通うのも効果的です。当院でもスポーツ外傷のケアを数多く行っており、部活動や趣味で体を動かす方にも安心して通っていただけます。

慢性的な肩こり・腰痛など日常生活に多い不調

デスクワークや長時間の運転、家事による負担で生じる肩こりや腰痛は、多くの方が悩まされている症状です。整形外科でレントゲンを撮っても「異常なし」と言われることが少なくありません。しかし、筋肉の緊張や姿勢の歪みが原因である場合、接骨院での施術が効果的です。接骨院では、手技による筋肉のほぐしや骨格調整を通じて、血流改善や体のバランス回復を図ります。特に「薬では一時的にしか楽にならない」「根本から改善したい」という方には接骨院のアプローチが向いています。

日々のメンテナンスやリハビリを希望する場合

接骨院は「治療の場」であると同時に「予防やメンテナンスの場」としても活用できます。例えば、スポーツ後の疲労回復、仕事による体の負担軽減、整形外科治療後のリハビリなど、幅広い目的で利用されています。また、継続的に通うことで体の歪みを整え、再発予防につなげることができます。整形外科では「異常がある場合に治療する」ことが中心ですが、接骨院は「異常が起きにくい体づくり」にも役立ちます。痛みが出る前に定期的にケアすることが、健康維持の秘訣です。

整形外科と接骨院の治療法の違い

整形外科で行われる医学的治療(投薬・手術など)

整形外科では、症状に応じて薬の処方・注射・手術といった医学的治療を行います。例えば、強い炎症がある場合は消炎鎮痛剤やステロイド注射が用いられます。変形性関節症など進行性の病気では、人工関節手術が選択されることもあります。これらは医師にしかできない治療であり、接骨院では行えません。医学的治療が必要な場合は必ず整形外科を選びましょう。

接骨院で行われる手技療法や電気治療

接骨院では、柔道整復師による手技療法・ストレッチ・電気治療などを組み合わせ、自然治癒力を高めていきます。薬や手術では改善しきれない筋肉や関節の不調にアプローチできるのが特徴です。また、日常生活の姿勢指導やセルフケア方法を教えてもらえるのも接骨院の強みです。

治療方針や回復スピードの違い

整形外科は「症状を診断して治療法を決定する」という医学的プロセスに基づきます。一方、接骨院は「症状を軽減し、体のバランスを整えること」を重視します。整形外科は急性期の治療が得意で、接骨院は回復期や慢性的な不調に強みがあります。症状のステージによって使い分けることが、効率的な回復につながります。

整形外科と接骨院の費用と保険の違い

健康保険の適用範囲を正しく理解する

整形外科では、診察や検査、薬の処方に健康保険が適用されます。一方、接骨院では**急性の外傷(捻挫・打撲・肉離れなど)**に対してのみ保険が使えます。慢性的な肩こりや腰痛は保険適用外となり、自費診療になるケースが多いです。

自由診療・自費治療の違いと注意点

接骨院の多くは自由診療メニュー(骨盤矯正・姿勢改善・整体など)を用意しており、これらは保険が使えません。料金は整形外科よりも高くなる場合がありますが、根本改善を目的としたケアを受けられるメリットがあります。

長期的に通う場合の費用シミュレーション

例えば、整形外科で薬をもらい続けると一時的な費用は安くても長期的には高額になることがあります。一方、接骨院では自費診療でも通院回数を減らすことでトータルコストが抑えられる場合もあります。症状や目的に合わせて費用対効果を考えることが大切です。

整形外科と接骨院の選び方のポイント

自分の症状を客観的に把握することが大切

まずは「今の症状が急性か慢性か」「医学的な診断が必要か」を判断することが重要です。急な強い痛みや外傷は整形外科、慢性的な不調やメンテナンスは接骨院、と考えると分かりやすいです。

健康保険の適用範囲と自己負担の違い

整形外科では多くの治療が保険適用されますが、接骨院では対象外になるケースもあります。長期的に通う予定がある方は、費用面も含めて検討すると安心です。

口コミや先生との相性を確認する方法

治療の効果は施術者との相性も大きく影響します。口コミや体験談を参考にしつつ、初回で相談しやすい雰囲気かどうかを確認しましょう。当院でも初回相談を丁寧に行い、安心して通っていただけるよう心がけています。

整形外科と接骨院を併用するのはアリ?

併用することで得られるメリット

整形外科で診断を受け、接骨院でリハビリやメンテナンスを行うという併用スタイルは、非常に有効です。医学的根拠に基づきながら、日常生活での不調も改善できます。

注意すべき点とトラブル回避のコツ

保険を併用する際は「二重請求」にならないよう注意が必要です。整形外科と接骨院の双方に通う場合は、事前に相談しておくことをおすすめします。

効率よく回復するための通い方

急性期は整形外科、その後の回復期は接骨院、と役割を分けて通うのが理想的です。当院でも整形外科との連携を大切にしており、患者様の回復をサポートしています。

交通事故や労災の場合はどちらに行くべき?

交通事故の治療で接骨院を選ぶメリット

交通事故後のむち打ち症や打撲は、接骨院での施術が有効です。痛みの軽減だけでなく、日常生活への早期復帰を目指すことができます。

整形外科での診断書と後遺障害認定の重要性

交通事故の保険請求や後遺障害認定には、整形外科での診断書が必要です。そのため、事故後は必ず整形外科を受診することが重要です。

労災認定に関する整形外科と接骨院の違い

労災の場合も、基本的には整形外科で診断を受け、その後接骨院で施術を行うという流れになります。併用することで仕事復帰をスムーズに進められます。

整形外科と接骨院の選び方に関するよくある質問

整形外科と接骨院は同時に通ってもいいの?

可能ですが、保険の使い方に注意が必要です。基本的には「整形外科で診断→接骨院で施術」の流れがおすすめです。

交通事故のケガはどちらに行けばいい?

必ず整形外科で診断を受け、その後接骨院でリハビリを行うのがベストです。

保険が使える治療と使えない治療の違いは?

接骨院では「急性のケガ」のみ保険が適用されます。慢性的な肩こりや腰痛は自費になります。

手術が必要なケースは必ず整形外科?

はい。接骨院では手術は行えませんので、必ず整形外科に相談しましょう。

接骨院でレントゲンや薬はもらえるの?

できません。レントゲンや薬は医師のみが扱える医療行為です。

自分に合った治療を選んで早期改善を目指しましょう

整形外科と接骨院はそれぞれ得意分野が異なり、症状や目的に応じて使い分けることが大切です。
「どちらに行けばよいかわからない」と悩む方も多いですが、まずはご自身の症状を冷静に見極めましょう。
そして迷ったときは、当院にお気軽にご相談ください。あなたに合った最適な治療法を一緒に考え、早期改善をサポートいたします。