スポーツ障害について

2024年04月9日

4月になり、新年度を迎えることで学生の皆さんは1つ学年が上がります。

特に小学生から中学生に進級する皆さんは新生活の中で新たに部活動を始める方が多いと思います。

 

 

小学校と違い、中学校で運動部に所属する子供は、体育の授業の他に

部活動でのトレーニングが始まります。

部活動の活動内容にもよりますが、大体は体力づくりのための基礎トレーニングをする部活が

多いと思いますが、体力・筋力をつけるほかに、準備運動や、その他にも

自分で行えるストレッチも大切になってきます。

 

学年が進み、運動の負荷が上がることで身体の柔軟性、特に筋肉の柔軟性が低下すると

パフォーマンスの低下や大きなけがにつながることもあります。

 

そんな子供のスポーツ外傷の中から特に頻発する症状を1つ紹介します。

今回紹介するのは「オスグット・シュラッター病」です。

 

通称オスグットと略されることも多いこの症状ですが、名前に「病」とつくことから

診断を受けた親御さんが不安になることも多いと思いますが、骨や筋肉の病気ではなく、

身体の硬さや高負荷な運動によって起こる可能性のある成長期特有の怪我の一種です。

 

オスグット・シュラッター病は、成長期の子どもが、膝のやや下側に生じる痛みや

皮膚の赤さ、熱っぽさを生じる症状です。

 

症状が強くなると腫れの出る場所の骨が引っ張られて千切れるように

骨の表面がはがれることもあり、軽い運動や腫れている場所を触ると痛み、

ひどくなると歩いているだけでも痛みを感じてくることもあります。

 

あまりにも症状が強くなると痛みが治まった後、大人になっても

膝の下にポコッと盛り上がったような変形が残ります。

 

そうなる前に、早めの処置が必要になってきます。

 

オスグットの原因のほとんどは太ももの前側についている筋肉の硬さによるもので、

日頃からストレッチや運動後のクールダウンを心がけていれば予防が可能な症状です。

 

しかし、部活に慣れてきて、早くプレーをしたいという気持ちが出てくると、

準備運動やストレッチを怠って、高負荷な運動をいきなり始めてしまうことが

増えてくることが多いと思います。

 

また、体力づくりの期間にも言えることですが、運動をした満足感、疲労感から

運動後のクールダウンをせず、そのまま帰宅、となってしまうと

負荷がかかりやすい箇所に熱が残ったままになり、

オスグットに限らず痛み、怪我の原因になることが多いです。

 

特に、中学、高校の部活動は3年間ずつ、引退の期間を含めると、2年ちょっとしか

プレーができないため、1日わずか数分~十数分のストレッチを怠ったがために

数カ月、痛みに耐えながら部活をするため、満足いくプレーができなかったり、

そもそも絶対安静などで動けない期間を作るのは非常にもったいないので、

今まで何となくやってきていた準備運動なども一度見直して、怪我をせず健康なまま

3年間を完走できるようにしていきましょう!

 

オスグット・シュラッター病の治療についてはこちらから内容・詳細を見ることが出来ます。

 

普段の運動の他、どのような運動が効果的か、また、痛めたらどうしたらいいのかなど、

分からないことがあったらろっぽんぎ整骨院にご相談ください!